HHKB Professional Hybrid Type-Sを2台追加してデュアルキーボードにしてみた

これまではMacBook ProのUS配列と比較的近いRealforceを長年愛用してきましたが,肩凝り対策として机の上に静電容量無接点スイッチのキーボードを2つ置き,デュアルキーボードにしてみたいというのもあり,HHKB Professional Hybrid Type-S 英語配列/墨を2台追加購入して,導入してみた所感をブログエントリーにしてみます.

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きっかけ

肩凝り対策として分離型キーボードの代わりにデュアルキーボードにするというのを,10ヶ月ほど前にビジネスパートナーさんに聞いたのがきっかけでした.この時に少し調べたら,「世の中にはHHKBを2つ並べるような猛者もいるのかぁ,すげーなー」と関心していました.というのも私個人がHHKBの配列にややアレルギー*1があったので当時は軽くスルーをしていましたし,これまでに使い慣れたRealforceだとHHKBに比べてかなり大きいので2つ机に並べると流石に場所をとり現実的ではないなと思っていました.

 

その後,コロナ禍でリモートワーク環境を揃えることになり,以前より使っていて慣れている静電容量無接点スイッチのキーボードで,MacBook ProのUS配列と近いRealforceのテンキーレスキーボード(R2TLA-US5-BK)を,今年の6月に追加購入し,しばらく使っていました.

stoshiya.hatenablog.jp

 

購入したRealforceそのものにはそれほど不満はなかったのですが,iPad Proを購入してからiPad Proでも気軽に入力できるキーボードがほしいなぁと考えるようになりました.

stoshiya.hatenablog.jp

 

その後HHKBのことを調べているうちに,最近に発売されたモデルだとキーマップを入れ替えてキーボード本体内部に保存できる機能があることを知りました.HHKBアレルギーの私でも使えるキーマップに入れ替えできないかなと試行錯誤しているうちに,Karabiner-Elementsというソフトウェアを見つけました.どうやら2つのキーボードをMacBook Proに接続しただけでは,Ctrl + P のようなコンビネーションキーを異なるキーボードでは入力できないが,このソフトウェアを導入すればコンビネーションキーがきちんと機能するとのことで,デュアルキーボードを使う人たちはほぼ皆さんインストールしているようでした.またキーボードのリマップもできるというのでいくつか試してみたところ,アレルギーを克服できそうなマッピングでHHKBで数日過ごしてみてなんとか入力できそうなことがわかりました.さらにHHKBならバックパックに入れても気にならない程度の重さで,たまの出社日に携行もできました.

karabiner-elements.pqrs.org

 

さらに手元にあるHHKB Professional 2とRealforceでデュアルキーボードにしてみたら,場所はとるけど普通に入力できるような気がしました.慣れるまでに2日ほどかかりました.

 

1番の課題はEscの位置が左右のキーボードで異なる点でした.慣れるよりは同じものを買って活用する方が良いだろうと思い,HHKB Professional Hybrid Type-Sの英語配列/墨を追加することにしました.1台目は2020年10月11日0時すぎに発注して,翌日10月12日の朝には届きました.2台目はアマゾンプライムデーで2000円引だったので勢いで10月13日に発注し,翌14日に届きました.

www.pfu.fujitsu.com

メリット

HHKB Professional Hybrid Type-Sの良い所をあげておきます.

  • 従来モデルに比べて打鍵音が静か
  • ワイヤレスになりデスク周りがすっきり
  • マルチペアリングに対応しており,他のデバイスへ切り替えてすぐに利用可
  • キーリマップがHHKB本体内に保存できるため,他のデバイスでも同じキーマップ(iPad OSなどで特定の修飾キーしか設定変更できない場合に詰んでしまうこともなくなる)
  • HHKB Professional 2と比べても本体裏側のゴム底がよく効き,地味に便利
  • 有線接続のポートがUSBタイプC

唯一のデメリットは価格が高い点ですが,これも未来への投資と思うことで…

私のキーマッピング

基本コンセプトはMacBook ProのUS配列と大きく変えず,外付けキーボードがなくてもそこそこ入力できることを念頭に,次のように変更しました.Vimもたまには使いますがVimmerではないので,個人的に利用頻度の低いEscapeは余ったキーに割り当てました.また矢印キーはControlと組み合わせて仮想画面の切り替えに頻繁に使うので,独立して右下に割り当てました.しばらくはこれでやってみます.*2

  1. Back Space/Deleteを右上に
  2. Back SlashをReturnの上へ
  3. Back Quoteを左上(1の左隣)へ
  4. Escは残りのEqualとDeleteの間に 
  5. 右側のCommandとOptionは矢印キーの左右に

まとめ

長らく続いたキーボード探しの旅はここに終着したと思います.デュアルキーボードにした当初はホームポジションどこだっけと手探りになってしまい,やっぱり1台の尊師スタイルとなることもありましたが,デュアルキーボードにすると肩凝り軽減効果が初日から実感できましたので,続けているうちに慣れました.もっと早くやればよかったなと思います.今では定位置となり,あまり考えることなくタイピングできています.IntelliJ IDEAなどでデバッグするときのステップイン(F7)・ステップアウト(F8)・ステップオーバー(F9)や,Chrome DevTool起動時のF12などは別のキーに割り当てるかなどは要検討でしょう.またホームポジションにシールを貼るなどの細かな工夫は今後もしてゆこうかと思いますが,しばらくはこの構成で過ごしてみます.また何か気付きがあればブログエントリーにしたいと思います.

*1:Back Slash, Back Quote, Deleteの位置がMacBook Proと違う.またファンクションキーや矢印キーがFnとの組み合わせでやや辛い.

*2:専用ソフトウェアで割り当てできないHHKB Professional 2はKarabiner-Elementsで同様に割り当てています.