先日X-rite社のi1Display Pro Plusというキャリブレータを購入し,外部モニター・MacBook Pro2台・iPad Proなどのキャリブレーションを行ったので,備忘録としてブログエントリーにします.
キャリブレータ
2020年9月3日にX-rite社のi1Display Pro PlusをAmazonで発注して,翌日に届いていました.キャリブレータ製品には種類があり,さらにi1Displayもラインナップがたくさんありますが,あとで書い直すとかのキャリブレータ沼から抜け出せなくなるのも嫌なので,i1Displayのプロフェッショナル向けのモデルにしました.
【国内正規代理店品】X-rite エックスライト ディスプレイキャリブレーションツール i1Display Pro Plus アイワン・ディスプレイ・プロ・プラス KHG1038
- 発売日: 2019/11/22
- メディア: Camera
キャリブレーション対応ディスプレイ
コロナ禍でのリモートワーク環境改善という大義名分のもと,以前より欲しかったBenq SW271を導入しました.また私物のMacBook Pro(15-inch, 2017)・会社貸与のMacBook Pro(13-inch, 2019)でもキャリブレーションをしてみました.
手順
macOS
- i1 Profilerをダウンロードしてインストール.インストール後に1度再起動が必要となります.
- MacBook Proにi1Display装置を接続してi1 Profilerを起動
- 「ディスプレイ装置の選択」で 「i1Display Pro」を選択して,「ディスプレイのプロファイル作成」を押下
- ディスプレイを選択して「次へ」ボタンを押下.ここでカラーLCD(MacBook Pro)を選んでキャリブレーションする場合は,「システム環境設定」→「ディスプレイ」→「内蔵Retinaディスプレイ」の画面を外部モニタ側に移動しておきましょう.プロファイル作成時に輝度調整で決められた範囲内に設定するのに,Touchバーからでは細かな調整ができません.
- 「測定を開始」を押下.あとはアプリの指示に従いi1Displayを画面中央にセットしてキャリブレーションが開始されます.
- キャリブレーション完了
iOS/iPad OS
- AppStoreからColorTRUEをダウンロードしてインストール
- iPadと同じネットワークにいるMacBook Proにi1Displayを接続し,iPadでColorTRUEを起動
- ColorTRUEがi1Displayを認識したら手順に沿ってプロファイルを作成
所感など
まだまだライトな使い方ですが,ディスプレイのキャリブレーションは写真撮影やビデオ撮影を趣味・仕事とされない方にもおすすめできるものかと思いました.例えば複数の画面を並べて作業している方であれば,ディスプレイデバイスの色味が統一され,同じ色味で見ることができます.私の場合は作業中はほぼずっと複数のディスプレイ間で視線が往復しているため,キャリブレーションによってほぼ同じ水準のディスプレイ環境で作業でき,目の疲れがやや軽減されたように思います.導入の障壁としては,キャリブレーション対応のディスプレイの価格がまだまだ高いことでしょうか.
今回iPad Proでもキャリブレーションしてみたのですが,執筆時点でのiPad OSでは作成したカラープロファイルを適用することができず,特定のアプリ環境下でした使えないのはやや残念でした.(また2020年9月28日現在ではAppStoreでcolorTRUEをダウンロードできませんでした.)
また導入・キャリブレーション実施の際に以下を参考にしました.どちらも丁寧にまとめているので,興味ある方はご一読ください.